8月は全然。
- 分類:コミック
- 作者:さもえど太郎
- 題名:Artiste(アルティスト) (2)
- 出版社・レーベル:新潮社バンチコミックス kindle版
- 評価:★★★☆☆
従前のようなパフォーマンスが出せなくなった有名料理人にヘッドハンティングされた主人公。
スーシェフに任命されるのだが、自信がないことを言い訳に使っていたことを同僚に指摘される。
気の弱い主人公がどう変わるのか。
大・団・円
収まるところに収まった。結婚式も質素ながらあたたかいものだった。
5年後の登場人物の様子も描かれていて、その多様さが読者にやさしいとおもった。
巻末にはモデルとなった工房も紹介されている。
独身の30代の女性、
子どものいる女性、
考えなしに人を傷つけるようなことを言ってくる20代男性、
おしゃべり好きで仕事をサボるパートの女性たち、
実は一番バランスのいい20代女性、
価値観をアップデートできていない中年の男性上司。
登場人物それぞれに事情があるものの、やっぱり嫌がらせはすべきじゃないし、仕事もちゃんとやるべきだとおもった。
男性上司はセクハラ発言をたびたびするのだけれど、実はそれは相手を思ってのことだという謎解きがある。いや、でもそれはとる方法が違うじゃん。
Aさんは独身の30代の女性で、著者が一番共感しながら描いていたキャラクターなのかも。
短編集。
「あたらしいひふ」だけで長編になりそうだと思った。これからというところで終わってしまうのでちょっと食い足りない。