7月もそこそこ。
ドラマはとっくに終わったけどコミックはまだまだ続くよう。
一旦離婚したふたりが自分の気持ちに気づいて恋人として再スタートを切る。
男の方が見た目とは違ってぴゅあぴゅあなのがファンタジー味になっている。
訪問看護で担当している患者との距離感に息苦しさを感じたり、死んだ息子のことをずっと気に病んでいる「複雑性悲嘆」の中年女性の治療、ホームレスの男性のこころのうち、怒りのコントロールができないキャリアウーマンなど症例はさまざま。
夜野さんがほのかに思っていた精神科の医師に恋人がいるのがわかって何も始まっていなかったのになんだかショックを受けたような気がするというのは、とてもわかると思った。
そして最後の一コマ。その感覚はやばいとおもう。
デビルズラインの新章開始。
「連続道連れ殺人事件」を追う警察と東湾警備の面々。
つかさと安斎は結婚して子どももいるけど、この子は本当にふたりの子か?
鬼(≒吸血鬼)が排斥されつつある世の中になっているが、一方で鬼化を抑え込む技術がかなり発達してもいる。
- 分類:コミック
- 作者:おおのこうすけ
- 題名:極主婦道 (10)
- 出版社・レーベル:新潮社 BUNCH COMICS
- 評価:★★★★☆
安定のおもしろさ。
ドラマや映画よりも、アニメよりもわたしはコミックが好きだな。
独特の間がいいんだよね。
芸術をめぐる人たちの話。
あきらめる人、とびこむ人、それを支える人の話で、これは再読したほうがいいと思っている。
- 分類:コミック
- 作者:かねもりあやみ
- 題名:サチのお寺ごはん (11)
- 出版社・レーベル:秋田書店 A.L.C. DX
- 評価:★★★☆☆
サチと唐丸くん、聖子さんと源導さんのカップルはもう決まりなのかな~
なんか思ってたのと違う方向に進んでいる。
- 分類:コミック
- 作者:鯨庭
- 題名:言葉の獣 (1)
- 出版社・レーベル:リイド社 トーチコミックス
- 評価:★★★★☆
言葉に獣の姿を見てしまう独特の共感覚を持ちそれをスケッチしている女子高校生と言葉に敏感な女子高校生が友だちになる。
そして二人でTwitterをやろうという話になる。
このスケッチしている子の描く絵がすごくきれい。
SNSの世界で次はどんなことが起きるのか。
リストカットを繰り返す妹とそれを救いたいと思う姉(希死念慮)、療育を受けている幼児と生まれたばかりの赤子を育てる母親(産後うつ)、子どもの性教育の3のシリーズ。
子どもの性教育は導入のみ。
前半2シリーズはどちらもショッキングで、このコミックに出てくるような精神科医や心理療法士がすぐにアクセスできるところにいたらどんなに心強いことかと思う。
改装中の三ツ星呉服店の全容が明らかになりつつある。カフェスペースを大きくとった百貨店になるようで、これは現代にあってもきっと受けると思う。
他の競合する百貨店よりも先に来店してもらいたいという社長・虎三郎の思いも熱いぜ。
そして発行を予定しているカタログのモデルに女優を起用しようということになって、明治の世での女優という職業に就く人の立場の弱さをも描いている。
「女優」という言葉ができたのも、俳優はそもそも男しかなかった世界に女性が進出してきたから「俳優」と区別するためだという。
女優は売れていても卑賎な職業ととらえられていたそうだ。
時子ちゃんがこの巻でも元気で、がんばれがんばれと思って読んだ。