物語消費しすぎ地獄へようこそ

何かしら作られたもの、作られてしまうもの=物語を消費せずに一日を終われない。

にわかに音楽をたくさん聴く人になってみる

仕事中には音楽が欠かせない生活ではあるのは変わりないわけですが、先日からAmazon Music HDの無料体験を開始していて、にわかにハイレゾ音源に夢中です。

ハイレゾといえば、これまではハイレゾ音源を買って、さらにそれをそのまま再生できる機械で再生するしかないと思っていたので、まったく興味がなかった。自分には縁のないものと思っていた。
しかし、Amazon Music HDは対応するPCやヘッドフォンがあればハイレゾ音源が聞けると知って、無料体験をしてみたというわけだ。

幸い、5年前に買ったNECのノートPCはYAMAHAのAudioEngineを取り入れていて、いわゆるハイレゾといわれる再生周波数帯の24 bit - 192kHzをクリアしているというのがわかったので、これも家にあったハイレゾ対応ヘッドフォン(SONY MDR-100A。これ再生周波数帯域が5Hz-60,000Hzあってなにげにすごい)をヘッドフォンジャック直差しでハイレゾ音源がそのまま聞けている。ありがたい。ヘッドフォンはイヤーパッドがボロボロだったので替えを買った。

そして、今は音楽を聞き流すのではなくて、音楽を聴くために聴いている感じ。
こういう姿勢で音楽を聴くのは多分ライブに盛んに行っていた時代以来なので、実に新鮮だ。

また、iPadiPhoneでもDACをかませばハイレゾを楽しめるということも知ったので、ヘッドフォンアンプを調達*1

www.fiio.jp

中古で買った。これはLightningに差せるケーブル付きなのだ。イヤホンジャックは2.5mmバランス接続用のもついている。

じゃあ、バランス接続もためそうぜ、ということで手持ちのSennheiser ゼンハイザー オープン型ヘッドフォン HD599 [並行輸入品]用の替えケーブルも買った。

これはいいです。おばさん耳なので違いは多分わかっていないけど、iPad - Fiio Q1 MarkII - Yodonamiバランスケーブル - ゼンハイザーHD599のコンボはほんとにしっくりくる。心地よい音がする。


そうしてこのハイレゾに至る旅の途中でヒラリー・ハーンに出会った。

Retrospective

Retrospective

  • アーティスト:Hahn, Hilary
  • 発売日: 2018/01/19
  • メディア: CD

15歳でデビューした天才ヴァイオリニスト。涼しい顔して超絶技巧曲をさらっと弾きこなす。


Hilary Hahn : Ernst - Der Erlkönig

かと思えばフラフープを回しながらヴァイオリンを弾いてみたり


Hilary Hahn does the Ling Ling Workout

でも練習する姿はたぶん音楽を学ぶ人の誰にもに似ていたり


Hilary Hahn practicing

「よかった、彼女もヒトだった」というコメントがほほえましい。
TwoSetViolinのチャンネルは、歴史的演奏や注目すべき演奏家を紹介する動画もあって、たいへん勉強になります。

それから近所のコンビニで『BRUTUS(ブルータス) 2020年 6月1日号 No.916 [クラシック音楽をはじめよう。] [雑誌]』を手に入れてカティア・ブニアティシヴィリに出会った。


Khatia Buniatishvili plays Piano Concerto No. 2 by S. Rachmaninov

33歳。勢いがある。色気がある。華がある。天才。

また、ポスト・クラシカルという言葉も知った。


Vivaldi Recomposed by Max Richter


Max Richter - On the Nature of Daylight

BRUTUSの特集はありがたくて、いろいろ勉強になる。今は指揮者を調べていて、指揮者によって同じ曲がどう違うのかたくさん音源を聞いてみようと思う。
この雑誌の特集でグスターボ・ドゥダメルという指揮者を知った。


[11] Mambo! • New Year's Eve Concert 2007 from Caracas

ラテンアメリカ出身の人らしく明るくて楽しい指揮だ。

オーケストラ演奏のフル動画をいくつも見たが、えくぼのかわいい表情豊かな指揮を堪能できるのが、サンティアゴ・コンポステーラのオブラドイロ広場で行われた野外コンサートでのベートーヴェン作曲 交響曲第9番 合唱付きだと思う。最後はちょっと泣けてしまった。


Gustavo Dudamel 9th Beethoven Santiago de Compostela (concierto)

若い演奏家も交えて、ロサンジェルス・フィルハーモニックとスコットランドで行ったコンサートも楽しい。途中指揮者のMCも入る。


Gustavo Dudamel and LA Phil Live At Tynecastle | Edinburgh International Festival 2019

アンコールであの曲も演奏する。胸熱。

amazonのサブスクでかなりの音源がいい音で聞けるようになったから、多分これからはCDを買うのはコレクションしているアーティスト以外はなくなると思う。でも、ドゥダメル指揮のCDは買わなくてもBlu-rayは買ってしまいそう。

*1:USB-DACとしても使えるというが、インストールの順番を間違えたせいか、ドライバーをインストールしたのにUSBにさしても充電しかしない。その後付属のケーブルでつないだら認識した