物語消費しすぎ地獄へようこそ

何かしら作られたもの、作られてしまうもの=物語を消費せずに一日を終われない。

完走2021年夏ドラマ・アニメ

夏ドラマ・アニメは期待していたのが早々にギブアップしてしまったのも多かった。「うらみちお兄さん」とかですね...

ドラマ

いいね!光源氏くんしーずん2

NHK総合月曜日夜10:45

光源氏の最愛の妻・紫の上の影が...
でも光源氏は物語の世界には帰らず、逆にカインが平安時代にトリップしたり。
楽しかったけど、消化試合感は否めなかった。

www.nhk.jp

ハコヅメ~たたかう交番女子

日本テレビ水曜日夜10:00

人気コミックの実写ドラマ化。
キャスティングの勝利。
源部長が散髪に失敗してイケメン化し、川合がキョドるエピソードがほしかった。
原作では大きな役割のキャラクターが出てこなくて、これはもしかして第2弾ある?と思った次第。
しかし源部長役の三浦翔平がイケメンなので、それ以上の同年代のイケメン俳優(超絶イケメンじゃないといけない)が思い浮かばない。
白バイ隊の宮原部長と聖子ちゃんの関係もあまり触れられてなかったので、そこは第2弾で、なのかと(希望)。副題も原作と違うしね。

このドラマはラブ要素なしだった。

www.ntv.co.jp

ナイトドクター

フジテレビ月曜日夜9:00

宿直の制度を止め、勤務を昼シフトと夜シフトに分けてそのうちの夜シフト組の医師の話。
寄せ集め集団と思われたけれど、さまざまな患者を診るうちに成長していくという話。
アメリカのドラマに「ナイトシフト」というのがあって、本作はオリジナルとはいえそれの日本版?みたいなところがあった。
主演は波瑠。このドラマもラブ要素ほとんどなし。

www.fujitv.co.jp

お耳に合いましたら

テレビ東京木曜日深夜0:30

番組情報に伊藤万理華主演とあったけど、誰やねんと思いながら見始めた。
毎回有名なラジオパーソナリティーが本人役で2シーンぐらい出演する。
漬物会社に勤めるOLが好きなチェーン店の食事、チェン飯を食べてトークをするというポッドキャスト番組「お耳に合いましたら」をやるという話。
ストーリーに起伏があまりなくて、ラブ要素もなく、仕事にまい進するのかといえば、それほどでもなく、わりと惰性で最後までみてしまった。
ラブ要素なし

www.tv-tokyo.co.jp

IP~サイバー捜査班

テレビ朝日木曜日夜8:00

サイバー総合事犯係(おそうじはん)のくせもの主任の役を佐々木蔵之介が演じた。
サイバー犯罪だけでなく、殺人事件なども被害者の持っていたデジタル機器を調べたり、SNSなどのデータの調査などを行って事件を解決する。
アノニマスっぽさは否めなかった。登場人物では間宮祥太朗がかっこよかった。
ラブ要素なし

www.tv-asahi.co.jp

緊急取調室

テレビ朝日木曜日夜9:00

シーズン4。天海祐希主演。
テレビ朝日の木曜日は夜8時から2時間警察ドラマなんである。

1話ゲストは桃井かおりで、桃井かおり演じる左翼活動家の起こした事件は最後まで引きずる。
本作から大杉漣さんが演じた善さんの息子が登場した。
安定のキントリ。シーズン4は今回で緊急事案対応取調班は解散すると宣言を受けており、本当に解散するのかいなと思いながら見た。
また今回早々にもつさんが退場してしまい、ちょっと寂しかったが最後に出てきたのはよかった。
シーズン5、あると思います。
あたりまえだけどラブ要素なし

www.tv-asahi.co.jp

#家族募集します

TBSテレビ金曜日夜10:00

3組の家族がお好み焼き屋の2階で一緒に住む話。
頑固で正義感の強めな母親を木村文乃が、海外での事故で妻を失った父親を重岡大毅が、ミュージシャン志望でフリーターの母親を岸井ゆきのが、元写真家で「#家族募集します」の発起人を仲野太賀が演じた。
家族は全員母親か父親がいなくて、子どもの年齢も近い。3組が助け合ってうまくいっていたところでお好み焼き屋の主人が倒れ、そこからその主人の家族も再集合する。
最後はそれぞれがそれぞれがんばっていくというところで終わったが、正直きれいごとすぎるなと思った。
ラブみはちょっとだけあったけど、ほぼなかったといえる。

www.tbs.co.jp

八月は夜のバッティングセンターで。

テレビ東京水曜日深夜1:10

ゲーム「八月のシンデレラナイン」を原案としたドラマ。
毎回なんらかのもやもやを抱えた人がバッティングセンターにやってきて、仲村トオルが「俺の野球論」で問題の本質をただすというドラマ。
毎回プロ野球ー選手の現役・OBが本人役で登場する。
バッティングセンターでバイトをする女子高校生が野球部に所属していて、野球フリークでもあるので選手・元選手が登場するたびに

「○○だーーーー!!!」

と叫ぶのが面白かった。たしかになんでも野球になぞらえる人っているよなーと思ってみていた。
ラブ要素皆無。

www.tv-tokyo.co.jp

シェフは名探偵

テレビ東京月曜日夜11:06

少々おせっかいなビストロシェフがちょっとした謎を解くという1話完結ドラマ。
主演は西島秀俊。コックコートがよく似合っていた。
濱田岳がギャルソンを演じた。
肩の凝らないミステリドラマで楽しく見た。
原作は近藤史恵のビストロ・パ・マルシリーズ。

ラブ要素皆無であった。

www.tv-tokyo.co.jp

彼女はキレイだった

フジテレビ火曜日夜9:00

同名の韓国ドラマのリメイク。
小学生のときに好きだった太め男子がイケメンのエリートに成長したが、一方の自分はくせ毛強めの無職のダサダサ女子になってしまっていて、再会の場で美人の親友に身代わりを頼んだせいですれ違いスタート。
ダサダサ女子の主人公は一念発起をして出版社に再就職をするが、期間限定で配属された女性誌『THE MOST』編集部にイケメン幼馴染が副編集長として赴任してくる。
王道の恋愛もので、ちょっと『プラダを着た悪魔』的な要素もあったりして面白かった。
どうでもいいけど『THE MOST』は「ザ・モウスト」だと思うんだけど、「モスト」「モスト」と言っていてすごく違和感。

www.ktv.jp

ライオンのおやつ

NHKBSプレミアム日曜日午後10:00

離島にあるがんホスピスグループホームの話。
とてもいいドラマだったけど、たぶんこれは小川糸原作小説の力かな。

www.nhk.jp

アニメ

かげきしょうじょ!!

MXテレビ土曜日深夜1:00

宝塚音楽学校としか思えない紅華音楽学校での予科生のお話。
続きが楽しみなアニメだった。
文化祭での出し物・寸劇「ロミオとジュリエット」のオーディションで配役が決まったところで終わってしまったが、これは続きがないと意味がない。
予科生の誰がトップになるのか、までやってほしい。規格外予科生の渡辺さらさちゃんの未来がとても楽しみ。

kageki-anime.com

韓国ドラマのリメイクが面白かったので、別の韓国ドラマを見てみようと思ってはまったのが「無法弁護士」。

www.twellv.co.jp

イ・ジュンギはクリマイ韓国版で見ていた。少々身体が細いがアクションもうまいし、イケメンで声もいい。相手役のソ・イェジは童顔に似合わない低い声と背が高くて素晴らしいスタイルが魅力的だった。

月のふりかえり 2021年9月~コミック編

  • 分類:コミック
  • 作者:泰三子
  • 題名:ハコヅメ~交番女子の逆襲~ (12)~(18)
  • 出版社・レーベル:講談社モーニングコミックス kindle
  • 評価:★★★★★

最新刊に追いついた!
ドラマも全部見た!
聖子ちゃんが交番勤務になったきっかけとなった事件も犯人が捕まり、またもう一つの大きな事件奥岡島事件も解決...ではないらしい。まだまだ続く。ハコ長の動きとかね。

ラブのほうも気になる気になる気になるーー

  • 分類:コミック
  • 作者:泰三子
  • 題名:ハコヅメ~交番女子の逆襲~ 別章 アンボックス
  • 出版社・レーベル:講談社モーニングコミックス kindle
  • 評価:★★★★★

潜入捜査官として優秀な働きをするカナちゃんの話。
事件は凄惨かつ担当した警察官が無力感にさいなまれるもので、絵柄もあってかなりきつかった。
カナちゃん、がんばれとフィクションの中の人物なのに応援したくなった。

  • 分類:コミック
  • 作者:小玉ユキ
  • 題名:青の花 器の森 (8)
  • 出版社・レーベル:小学館フラワーコミックスα kindle
  • 評価:★★★☆☆

あーこじれちゃったかー
龍生くんもかたくなな性格だし、青子のトラウマも相当なものだし、ハッピーエンドの道筋がまったく見えない。

  • 分類:コミック
  • 作者:田村茜
  • 題名:モブ子の恋 (11)
  • 出版社・レーベル:コアミックスゼノンコミックス kindle
  • 評価:★★★★☆

信子の就職活動の巻。
歩みののろい二人の前に障壁が。これもどうなることやら。

  • 分類:コミック
  • 作者:小川彌生
  • 題名:キス&ネバークライ (1)~(3)
  • 出版社・レーベル:講談社Kissコミックス kindle
  • 評価:★★★★☆(1巻のみ★★★☆☆)

アイスダンスのコミック。なかなかない題材。kindle版が無料だったときに購入していたもの。
主人公の女の子はシングル選手だったのが、けがをきっかけにあこがれていたアイスダンスに転向する。
この子が精神的に不安定で、そのわけが自分でもわからない、でも幼少期にひどいめにあったようだと3巻までに気づく。
この子と子どものころに仲のよかった少年はバレエダンサーになっていて、主人公が彼にべったべたに依存しているのにも不安感をおぼえる。

現在11巻まで出ている。

  • 分類:コミック
  • 作者:恵三朗、草水敏
  • 題名:フラジャイル (21)
  • 出版社・レーベル:講談社モーニングコミックス kindle
  • 評価:★★★★★

緩和ケアの稲垣先生のかつての姿と似ているという朝加の孤軍奮闘ぶりが痛々しいが、周りを巻き込む勇気をもつ。
岸先生の研究の目的が実にかっこいい。人類を救えるのか。

アルコール依存症編完結。
この病の怖さを思い知る。

若がローレライの正体を知る巻。
進展はそれぐらい。
ちょっとパワーダウン?

  • 分類:コミック
  • 作者:野崎ふみこ
  • 題名:ホスピめし 2nd season (1)
  • 出版社・レーベル:双葉社ジュールコミックス kindle
  • 評価:★★★☆☆

食に興味がない自分には引き続き耳の痛い話。
しかーし!図書館に行ったりするために自転車を購入した。
これでちょっとは運動するようになるかな。

↓↓↓買った自転車↓↓↓
www.liv-cycling.jp

これのXXSサイズ。色はパールホワイト。スピードが出て気持ちいいです。

前かごもつけてママチャリ化。

ライトもハンドルからかご下につけた。

1年9か月振りの新刊。
桐山くんとひなちゃんがーーーーーー!!!
関係が進展していてびっくりだよ。
クリスマスとお正月が過ぎて、三月堂のお隣さんも気になるし、なにより
桐山くんのプロ棋士としての貪欲さと面白さがさく裂。
二階堂くんも島田八段もスミスも元気でよかった。

ジグソーパズルはもったいなくて開けてもいない。

月のふりかえり 2021年9月~小説編

  • 分類:小説
  • 作者:横山秀夫
  • 題名:顔 FACE
  • 出版社・レーベル:徳間書店
  • 評価:★★★★☆

安定の横山秀夫
鑑識課で似顔絵捜査官として捜査をしていた女性警察官が、描いた似顔絵で犯人が捕まったものの犯人の顔と似顔絵がまったく似ていないという不都合な状況に陥り、上司の指示のもと犯人に似せた似顔絵を描き直しさせられた。しかしそれが元で休職することになり、復帰後配属された部署で無力感にさいなまれながらも事件の推理をするという話(解決でないところが現実っぽい)。

まだ20代前半の主人公の性格がうじうじしていて、これは付き合うのが難しそうだと思ってしまった。
警察組織の中では彼女のような潔癖さは負にしか働かないのではないか。

  • 分類:ルポルタージュ
  • 作者:高山徹
  • 題名:大仏破壊 バーミアン遺跡はなぜ破壊されたか
  • 出版社・レーベル:文藝春秋
  • 評価:★★★★★

タリバンアフガニスタンの実権を握った。
以前のタリバンと今のタリバンが同じなのか違うのかまだわからないことが多いので、アメリカ駐留前のタリバンを知るために本書を読んだ。

タリバンとは「神学生たち」という意味で当初は十数人しかいない組織だった。ソ連侵攻から内戦が続いていたアフガニスタンでトラブルを次々と解決していく彼らのもとにどんどん人が集まって大きな組織になった。
タリバンが首都を陥落させたときには政治に興味がなく、政権を掌握することは考えていないと表明したにも関わらず、その後タリバン政権が誕生した。
その経緯と、急激に過激化するタリバンが大仏破壊をしてしまった理由と911アメリ同時多発テロの発生の関係をわかりやすく解説してくれるのが本書である。
もちろんそのキーワードは、タリバンのリーダーだったオマルとビンラディンアルカイダ)なわけだけど、やっぱり教育は大切だと思った。
オマルは十分な教育を受けておらず、それをこじらせていてそこに付け込んだのがアラブ人のビンラディンだった。

ニュースで勧善懲悪省が復活したと聞いたが、タリバン政権が勧善懲悪省を完全に管理できていればいいと思うけど、実際はどうなのかな。

月のふりかえり 2021年8月~コミック編

  • 分類:コミック
  • 作者:岩下慶子
  • 題名:リビングの松永さん (11)

  • 出版社・レーベル:講談社デザートコミックス kindle
  • 評価:★★★★★

完結!
これ、ドラマになりそうな気がする。
みんなが幸せになった……とは言えないが、凌君にもよいことが今後起こりますように。

一編一編が程よい長さでいい。
探偵業は裏社会とのコネクションがないと成り立たないのかな~と思った。
探偵社の社長が怖い顔をしているけど、実は気のいいおっさんというのがいい。

  • 分類:コミック
  • 作者:泰三子
  • 題名:ハコヅメ~交番女子の逆襲~ (10)
  • 出版社・レーベル:講談社モーニングコミックス kindle
  • 評価:★★★★★

1巻を読んだだけではわからない、大きな事件が奥に潜んでいたというのがわかってくるのがこの10巻。「同期の桜」編がスタートする。
10巻から最新18巻+スピンオフまでにあと2件大きな事件が明らかになり、感情かき乱されまくり。

  • 分類:コミック
  • 作者:野崎ふみこ
  • 題名:ホスピめし (3)
  • 出版社・レーベル:双葉社ジュールコミックス kindle
  • 評価:★★★★☆

完結巻。
昨今医療関係漫画がドラマになることが続いているので、これもドラマ化しやすそう。
しかし刊行年が2012年だからスルーされてしまったか。Season 2も3巻出ているのにな。
食にこだわりのないわたしにはちょっと耳の痛いエピソードもあり、料理が好きじゃない人でも十分な栄養が手軽にとれるものがもっと開発されてほしいと思う。

  • 分類:コミック
  • 作者:河内遥
  • 題名:涙雨とセレナーデ (8)
  • 出版社・レーベル:講談社Kissコミックス kindle
  • 評価:★★★★★

はあ、ついについにこの時が来たか~感慨深い。
タイムトリップの仕組みを知る人と知り合ったことで、現代に戻ることができそうな状況になって加速する恋心、である。
主人公が身を寄せる天久一座の面々や、たあくんの両親の事情が分かってきてまだまだ続きそう。次巻はまた来年だ。

  • 分類:コミック
  • 作者:ヨコイエミ
  • 題名:カフェでカフィを (3)
  • 出版社・レーベル:集英社マーガレットコミックスDIGITAL kindle
  • 評価:★★★★★

ヨコイエミ天才でしょ!
カフェでカフィをはぜひ全巻一気読みで。3巻で完結するからお手頃。
この伏線回収ぶり、設定が円環になっているところ、気持ちよすぎる!

月のふりかえり 2021年8月~小説編

  • 分類:小説
  • 作者:誉田哲也
  • 題名:オムニバス 警部補 姫川玲子
  • 出版社・レーベル:光文社 kindle
  • 評価:★★★★☆

姫川玲子シリーズの短編集。
年上の女性の部下視点の短編「赤い靴」がよかった。
菊田が収まってしまったので、コミュニケーションお化けの検事との仲が気になる。

  • 分類:小説
  • 作者:島本理生
  • 題名:ファーストラヴ
  • 出版社・レーベル:文春文庫 kindle
  • 評価:★★★★☆

直木賞受賞作。映画がサブスク見放題に入ったので原作を読んでから見ようと思って購入した。
主人公の臨床心理士の女性がある事件のルポルタージュを書くことになり、その取材で分かっていく事件の顛末、の裏に主人公とその夫の弟の事情も描かれる。
重層的なストーリーでカタルシスがあった。夫がひたすら安定しているのが気になったけど、機能不全家族で育った人博覧会の中でのとりつく島みたいなものなのか。

映画は長い小説をうまくまとめていた。主人公が美人すぎる北川景子というほかは納得のキャスティングだと思った。
映画なので美男美女をそろえてなんぼということはわかっているので、書いてみたかっただけ。

firstlove-movie.jp

月のふりかえり 2021年7月~コミック編

  • 分類:コミック
  • 作者:池辺葵
  • 題名:ブランチライン (2)
  • 出版社・レーベル:祥伝社FEEL Comics Swing kindle
  • 評価:★★★★☆

だんだんと中心人物(4姉妹+そのお母さん+甥っ子<4姉妹長女の子>)の背景が明らかになっていて、どうしてそうなったのかがわかってきた。

  • 分類:コミック
  • 作者:びっけ
  • 題名:王国の子 (2)
  • 出版社・レーベル:講談社ITANコミックス kindle
  • 評価:★★★★☆

英国のテューダー朝をベースにした話。無料で購入できた時に買ったもの。
これは小説にしたら重厚でいいものになっただろうと思う。

  • 分類:コミック
  • 作者:ヨンチャン、竹村優作
  • 題名:リエゾン ーこどものこころ診療所ー (4)
  • 出版社・レーベル:講談社モーニングコミックス kindle
  • 評価:★★★★☆

あまりよろしくないメンタルクリニックが出てきたり、なかなかに不穏。
不良少年は治療で更生できるのか。メンタルクリニックの看護師の女性が、同じ集合住宅に住む乳児の泣き声に耐えかねてベビーカーを上層階から放り投げたという未成年の少年を気にかけるが、自分の子をその子にあずけて買い物に行くことができなくて、看護師としての建前と母親としての本音の間で思い悩む。ありそうなことだけに非常にひきつけられる話だった。

やばい、これは変な汁が頭の中に出るような話だ。
絵がとてもうまい上に、キャラクターも魅力的(ただし女性は微妙な絵柄になっている。BLだから仕方ないか)。
いよいよ10DANCEの本編とも呼ぶべき章に進むようだ(ひっぱるね~)。

  • 分類:コミック
  • 作者:Cuvie
  • 題名:絢爛たるグランドセーヌ (18)
  • 出版社・レーベル:秋田書店チャンピオンREDコミックス kindle
  • 評価:★★★★★

奏のロイヤルバレエ団での生活が続く。いよいよ劇場での「くるみ割り人形」の公演にネズミ役として舞台を踏むまでに。
そしてスクールの生徒の一人が振り付けたコンテンポラリーダンスの発表もあった。
ドイツに留学しているさくらちゃんは子どものときからそのストーリーに納得できなかったシンデレラを踊ることになる。
芸術を志す少女たちがまぶしいよ。

劇画調の絵柄なのにどこかおかしい感じがする。
オダギリジョーの主演でドラマにもなってるんすね。
反社との関係が深そうな社長がこわい。

www.tv-tokyo.co.jp

  • 分類:コミック
  • 作者:泰三子
  • 題名:ハコヅメ~交番女子の逆襲~(4)~(9)
  • 出版社・レーベル:講談社モーニングコミックス kindle
  • 評価:★★★★☆(6巻,7巻,9巻は★★★★★)

絶賛ドラマ放映中の原作。
コメディ回とシリアス回のギャップがすごい。作者は元警官らしくて、リアリティがある(と感じる*1)。
警察官は二人組であるのが基本らしく、相方を「ペアっ子」と呼ぶのがかわいい。
ドラマは1話を見たが、原作読み終わってから続きをみようと思っている。ドラマも好評だね。
ドラマでは、もじゃツンペアの源がイケメンすぎる(三浦翔平)けど、山田の配役(山田裕貴)は絶妙だと思う。主人公二人はさらなり。

www.ntv.co.jp

*1:中にいたことがないし、逮捕歴もない。交番も1回か2回ぐらいしか入ったことがないから本当のことがまったくわからないので。

月のふりかえり 2021年7月~小説編

  • 分類:小説
  • 作者:ほしおさなえ
  • 題名:金継ぎの家 あたたかなしずくたち
  • 出版社・レーベル:幻冬舎文庫
  • 評価:★★★☆☆

幻冬舎文庫のキャラノベと帯にあったけど、キャラノベと呼ぶには内容が地味、というかキャラノベって?

「キャラノベ」とは、エンターテインメント小説のなかでも、読みやすい文体や言葉遣いで書かれ、舞台や人物がマンガ的に誇張されている作品のこと。ファンタジックな要素などが加味されているものの、現実社会に基づいた世界観を持つため、大人でも親しみやすい。従来の一般文芸とライトノベルの中間にある、新たなジャンルと位置づけることができそうだ。

マンガのような主人公が活躍、「キャラノベ」が人気のワケ|NIKKEI STYLE

主人公は高校生の女の子だと思うけど、そのおばあちゃんも中心人物。言動は別にコミカルでもないし、人物造形もいたって普通の人たちである。ストーリーの中心は家族のルーツにまつわるものや、おばあちゃんが心にひっかかっていたことを知りたいというもので、その中で10代の女の子が将来に対して少し悩んだりする。突飛な展開もエキセントリックな人物や美男美女の登場人物も出てこなかった。キャラノベにはあたらないと思った。

この先がありそうな感じで終わってしまったという印象。ほしおさなえの小説は好きだがこれはちょっと消化不良だった。