物語消費しすぎ地獄へようこそ

何かしら作られたもの、作られてしまうもの=物語を消費せずに一日を終われない。

月のふりかえり 11月~小説編

11月は2冊のみ。
在宅勤務は満員電車に乗らなくてよくなった半面、通勤時間での読書がなくなってしまった。
仕事の後は撮りためたドラマを見てしまうからなー

bladebone.hatenablog.com

  • 分類:小説
  • 作者:津村記久子
  • 題名:サキの忘れ物
  • 出版社・レーベル:新潮社
  • 評価:★★★☆☆

短編集。

  • サキの忘れ物

「サキ」はイギリスの小説家のこと。
サキ (小説家) - Wikipedia
茶店に忘れられたサキの短編集がアルバイトの10代女性の人生を変える話。
謎度:★☆☆☆☆

  • 王国

女児の話が見る「デリラ」と名付けた幻の話。
謎度:★★★★☆

架空の国のろくでもない名所案内。
謎度:★★☆☆☆

茶店での会話を自分がラジオになったような感じで聞く女性の話。
謎度:★☆☆☆☆

  • Sさんの再訪

Sさんばかりがいる中に自分の夫も「Sさん」。
謎度:★☆☆☆☆

  • 行列

「あれ」ってなんだよ!なんなのよー
謎度:★★★★★

  • 河川敷のガゼル

河川敷に突然現れたガゼル(サバンナにいるあの動物)と正義を振りかざす鼻もちならない女性と、ガゼルを囲んだ場所の見張りのバイトをしている女性、よく見にくる男子中学生の話。
謎度:★★★★☆

ゲームブック形式で書かれた短編小説。
私がやると主人公がすぐ死ぬ。前置きにそう書いてあったけど、本当にすぐ死んだ。
謎度:★☆☆☆☆

  • 隣のビル

常務にいわれのないイチャモンをつけられたOLが、かねがね気になっていた隣のビルに飛び移る。
気になっていても実際にやれる人はそうそういない。
文芸誌で読んだ短編だった。
謎度:★☆☆☆☆

津村記久子らしい味わいなのは「行列」「サキの忘れ物」「隣のビル」かな。

しかし、10時間以上行列して見られる無料公開の「あれ」っていったい何だろう?