物語消費しすぎ地獄へようこそ

何かしら作られたもの、作られてしまうもの=物語を消費せずに一日を終われない。

月のふりかえり 2024年10月~コミック・小説

コミック

私たちが恋する理由 (1)〜(5)

  • 作者:ma2
  • 出版社・レーベル:シュークリーム
  • 評価:★★★★★

現在ドラマ放映中。
4組のカップルを描くキュン死に必至の恋愛もの。
作者の描くスーツ男子が良すぎる。尊い。それと黒沢さんの飼っている柴犬のアキラがかわいい。
恋愛が始まるころの感情とか本当に上手い。

途中から別レーベルから新装版として出ることになったことで、コミックのサイズが変わって不評のようだ。
あと、普通に売ってない。

月出づる街の人々(3)

  • 作者:酢豚ゆうき
  • 出版社・レーベル: 双葉社
  • 評価:★★★★⭐︎

絵は決して上手いわけではないけれど、描くことが好きなんだろうなというのが伝わってくる。
狼男くんと透明人間ちゃんのカップルがいい!
みんなそれぞれに悩みがあるけどちゃんと生きててえらいぞ、と思う。

木曜日のシェフレラ スクールカウンセラー五加木純架(3)〜(4)

  • 作者:大澄剛
  • 出版社・レーベル:秋田書店 A.L.C. DX kindle
  • 評価:★★★★☆

毎週木曜日に小学校にいるスクールカウンセラーの話。
この2冊が一度に出て4巻で完結した。
今期ドラマが放映されている『放課後カルテ』の雰囲気とも少し似ている。
いじめとか不登校、教師の激務なんかのニュースが度々話題になるので、このコミックみたいなのがもっと話題になってもいいんじゃないかと思う。
スクールカウンセラーの制度はとてもいいと思う。もっと続いて欲しかった。

あたしンチ SUPER(3)

安定の面白さ。
みかんの恋はどうなるのか?
お母さんが相変わらずおもしろすぎる。

その結婚、正気ですか?(6)

  • 作者:アキラ
  • 出版社・レーベル:シーモアコミックス
  • 評価:★★★☆☆

婚活で結婚した35歳建築士の女性(恋愛モードになれない干物系)と38歳大手メーカー社長の男性(見た目パーフェクトなぴゅあぴゅあ男子)のラブコメ
ドラマ化もしている。
途中まではギクシャクしているのだが、新婚旅行からはラブラブ。
しかしこじらせ男子の義弟が登場してから雲行きが怪しい。
女性が本性を出すにつれて男性側の愛が濃ゆくなるのが面白い。

このコミックはコミックシーモアで連載しているもので、今後はこういう風に漫画は売れていくのかなと思った。
コミック誌は紙では出版されなくなって、電子書籍サイトで売れたコミックが紙の単行本を出版するという。

きみが、すき。

  • 作者:亀奈ゆう
  • 出版社・レーベル:KADOKAWAビームコミック kindle
  • 評価:★★★★⭐︎

女子が好む恋愛シチュエーションが詰まったコミック。
キュン死にしたいあなたへ。

アンサングシンデレラ 病院薬剤師 葵みどり(13)

  • 作者:荒井ママレ
  • 出版社・レーベル:コアミックス ゼノンコミックス kindle
  • 評価:★★★★☆

後輩の薬剤師が内科と泌尿器科に異動になるが、そこの医師や同期の薬剤師が優秀すぎて自分の仕事ができていないのではないかと悩む。それでも先輩や同期の助けもあって薬剤師ならではの仕事ができるようになる。
この巻に来て葵みどりのラブのエピソードが。しかしこのコミックにラブ要素要る?

デビルズライン2[逆襲](5)

  • 作者:花田陵
  • 出版社・レーベル:講談社 モーニングコミックス kindle
  • 評価:★★★★☆

テロ集団と警察・警備会社の戦い。
まだ5巻なんだけど内容が濃い。
ただ、登場人物の見分けが時々つかなくなる。

きみの横顔を見ていた(4)

高校1年生の男女4人+教師1人の全員片想い状態の恋模様。

すごくいい!まぶしい!

以前角川武蔵野ミュージアムに行った時に前を歩いている社会人1年目風のカップルが
「高校を卒業して何年も経って学園物が楽しめなくなった」
というような会話をしていたのを聞いて、
「それが何十年も経つとまた楽しめるようになるのだよ」
と心の中で思った。

それは過去の自分と登場人物を重ねて追体験することはもちろん、過去に経験しなかったことをコミックの登場人物に代わりにやってもらうことで過去の自分を肯定することでもある。

だからもう高校を卒業して何十年も経ち、高校生の姪がいるようなおばさんでもこのコミックはめちゃくちゃ面白いと思えるのだ。

NightS

  • 作者:ヨネダコウ
  • 出版社・レーベル:リブレ ビーボーイコミックデラックス kindle
  • 評価:★★★★☆

腐女子ではないのだがたまにBLを読んじゃうというわたしにも刺さる短編集だった。
人間同士の心の機微を表現するのが上手い。

小説

アーモンド

  • 作者:ソン・ウォンピョン
  • 出版社・レーベル:祥伝社 kindle
  • 評価:★★★★☆

脳の器質的問題で感情がわからない少年が、不幸な出来事によってひとりぼっちになりながらも、周りの人たちとの交流で人生を生きていく力をつけていく。

あるクリスマスの日のつらい出来事は読者をどん底に突き落とす。もうこれ以上つらい目に合わせないでほしいと思った。
ひょんなことから知り合った人にその人の子どものふりをしてくれと頼まれたことから知り合った同級生との関係が最初は最悪なものだったのが、信頼できる大人の支えもあって好転していく様がとても良かった。