物語消費しすぎ地獄へようこそ

何かしら作られたもの、作られてしまうもの=物語を消費せずに一日を終われない。

応天の門 (8)(9)

8巻9巻と続けて読んで正解。
道真がなぜ学問をするのかという問いに答えを見つけてから、この人の運命が決まってしまった感じだ。

このコミックはどこまで続くのか。
まさかの太宰府までなのか。

業平の守備範囲の広さもはや芸の域まで達していると思う。同僚や部下の「うわー」というあからさまな態度がまた笑える。まあ、そういう反応ですよねー

読むたび思うが、絵がいいなー
絵師とういう感じの絵だ。

応天の門 9巻 (バンチコミックス)

応天の門 9巻 (バンチコミックス)

応天の門 8巻 (バンチコミックス)

応天の門 8巻 (バンチコミックス)

EDISON ほんたった 赤

お題「愛用しているもの」

EDISONほんたったの赤です。

いわゆる書見台で、小さくたためてしまうときに場所をとらない。
本をセットして片手でぺーじがめくれる。

読書がはかどりますよー

EDISON ほんたった赤(ハードケース入り)

EDISON ほんたった赤(ハードケース入り)

買った本

薄情 (河出文庫)

薄情 (河出文庫)

消滅世界 (河出文庫)

消滅世界 (河出文庫)

殺人出産 (講談社文庫)

殺人出産 (講談社文庫)

おいしいベランダ。マンション5階のお引っ越しディナー

  • 分類:小説 (kindle)
  • 作者:竹岡葉月
  • 題名:おいしいベランダ。マンション5階のお引っ越しディナー
  • 評価:★★★☆☆

「おいしいベランダ。」シリーズもスピンオフを除くと5冊目。わたしがライト文芸にも手を出し始めたきっかけのシリーズだ。
今作、お隣同士の仲は目覚ましい進展をとげたとはいえない。

半面マンションの大規模修繕で亜潟葉二のベランダ菜園が一時なくなったのがなんともすごい展開だと思った。あのベランダ菜園は亜潟さんのレゾンデートルではなかったか。

あと今作はあまりキュンキュンする場面がなくて、ちょっと消化不良だ。

このシリーズは毎回何かしらひっかかるところがあり、今作でもそういう点はあった。
亜潟家のベランダのプランターを処分する際に植物が根をはっているというのは見ているはずなのに、水耕栽培の野菜を収穫するときにプランターの野菜も根をこんなにはっているのかな、と改めておもうのはちょっとおかしい。何も見ていないのかと説教が必要だろう。

ま、ただ、主要な登場人物がみな美男美女であるのと、極端な性格設定が現実逃避にちょうどよく、何も残らないがただただ読んでいて楽しい読書には最適なのだった。

続きは気になるので最後まで読むと思う。

マリコ、うまくいくよ

  • 分類:コミック
  • 作者:益田ミリ
  • 題名:マリコ、うまくいくよ
  • 評価:★★☆☆☆

なんか救いがあるようなないような、いややっぱりないかな。と思ってしまった。
しかし、社会人2年目、12年目、20年目の3人のマリコさんを出して、同じ場面を別の人だとどういうことを考えていたか、という手法はすごく面白いと思った。

2年目の女子社員は若いことしか頼むことがなかったりするが、20年目は20代が思うほど何も考えずに会社で仕事をしてきただけでもないということが分かって、2年目は先輩たちの経験値の高さをうらやましいと思う。

飲み会の座る席をめぐって、12年目の女子社員が20年目の女子社員に対して「おい、こらババア」と心の中で毒づくのには辟易したが、12年目の女子社員だって35歳で決して若いとはいえない。あとになってあと何年かしたら会社の若い人に自分もババアって呼ばれるんだしな、と思ってもいる。20年目は12年目の気持ちをわかっていてあとで席を代わる。

若い人の中にはは若さだけで何かと中高年にマウンティングしたがる人がいるが、いずれみなババアやジジイになるんだよね。想像力が足りないよ。
若い人はあなただけではないのだ。世の中で一番若いのは今日生まれた子どもだよ。

このコミックに出てくる3人が働く会社は決して男女どちらもが働きやすい会社ではない。むしろこの日本にある大半の会社のように見える。
産休はとりづらそうだし、男子社員は女性初めての部長を「おばさん部長」と陰口をたたいたりする。
そんな会社やそこで働く人たちが古臭い考え方や制度をすぐに変えることはないだろう。でも、変わるかもしれない。いや変わらないかも。

ラストの数ページはちょっといい場面かなと思わせときながら、残念でした、そんなことあるわけないじゃん、と期待のはしごをはずす作者のやりかたに、わたしはちょっとがっかりもしたし、自分になぞらえたらまあそれも仕方ないかなとも思ったのだった。

マリコ、うまくいくよ

マリコ、うまくいくよ

よっけ家族 (1)(2)

  • 分類:コミック (kindle)
  • 作者:宇仁田ゆみ
  • 題名:よっけ家族 (1)(2)
  • 評価:★★★★☆

夫の転勤で三重にある妻の実家に戻ってきた夫婦。
そこでは、

妻の両親
妻の兄の夫婦とその子ども4人

が住んでいる。そうして10人の大所帯での生活が始まる。

お母さんがちょっと怖い顔で、話し方もきつい。
お父さんが空気。
これだけだと実家地獄が待ってそうだが、なんかいい家族なのだ。

こういう話を読んじゃうとどうしてもお嫁さんの立場の人がわたしだったら、と考え、いや~無理無理無理と思ってしまう。
家族の食事作りを一手に引き受けている兄の奥さんはりっぱだわ。
料理がすきじゃないわたしからしたら本当にすごいと思う。

2歳の女の子がとてもかわいいのがいい。
駿太郎おじさんを「ちゅんたろ」と呼ぶのがとてもキュート。

みんなコミュ力高めでうらやましい。