「おいしいベランダ。」シリーズもスピンオフを除くと5冊目。わたしがライト文芸にも手を出し始めたきっかけのシリーズだ。
今作、お隣同士の仲は目覚ましい進展をとげたとはいえない。
半面マンションの大規模修繕で亜潟葉二のベランダ菜園が一時なくなったのがなんともすごい展開だと思った。あのベランダ菜園は亜潟さんのレゾンデートルではなかったか。
あと今作はあまりキュンキュンする場面がなくて、ちょっと消化不良だ。
このシリーズは毎回何かしらひっかかるところがあり、今作でもそういう点はあった。
亜潟家のベランダのプランターを処分する際に植物が根をはっているというのは見ているはずなのに、水耕栽培の野菜を収穫するときにプランターの野菜も根をこんなにはっているのかな、と改めておもうのはちょっとおかしい。何も見ていないのかと説教が必要だろう。
ま、ただ、主要な登場人物がみな美男美女であるのと、極端な性格設定が現実逃避にちょうどよく、何も残らないがただただ読んでいて楽しい読書には最適なのだった。
続きは気になるので最後まで読むと思う。
おいしいベランダ。 マンション5階のお引っ越しディナー (富士見L文庫)
- 作者: 竹岡葉月
- 出版社/メーカー: KADOKAWA / 富士見書房
- 発売日: 2018/07/14
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