物語消費しすぎ地獄へようこそ

何かしら作られたもの、作られてしまうもの=物語を消費せずに一日を終われない。

江戸前の男 春風亭柳朝一代記

立川談志古今亭志ん朝なんかと同世代の落語家 五代目春風亭柳朝の一代記。

場面はいきなり柳朝が亡くなるところから始まる。
お葬式は落語の「片棒」よろしくにぎやかで楽しいものだったという。談志も黒紋付の正装で焼香に訪れた。

登場人物が全員実名で登場する。

柳朝が落語家になったころ、終戦から復興しようという時期、師匠が八代目や林家正蔵を襲名するということになった経緯まで読んだ。

落語に造詣の深い筆者ならではの落語と落語家への愛情を強く感じる。

江戸前の男 春風亭柳朝一代記(新潮文庫)

江戸前の男 春風亭柳朝一代記(新潮文庫)

江戸前の男―春風亭柳朝一代記 (新潮文庫)

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五代目春風亭柳朝 - 宿屋の仇討