物語消費しすぎ地獄へようこそ

何かしら作られたもの、作られてしまうもの=物語を消費せずに一日を終われない。

まとめて読了(コミック編)

  • 分類:コミック

題名:さらば、佳き日 (1)~(4)

  • 作者:茜田千
  • 評価:★★★★☆

以前kindle版1巻が期間限定無料で読んだのだけど、ずっと続きが気になっていたので出ている巻全部買ってみた。
新婚夫婦として引っ越してきた男女は実は兄妹で、という話なんだが、単に妹が兄への想いをこじらせているとか、男性向けエロ方面のよくあるストーリーではないところが読ませる点。

まだ連載は続いていて、中心にいるこの兄妹の周りにいる人々もそれぞれよんどころない事情を抱えていて、群像劇として楽しめる。
絵もきれい。

彼女のいる彼氏 完全版 (1)~(4)

  • 作者:矢島光
  • 評価:★★★★☆

WEBサービスを展開するIT企業が舞台の恋愛もの。
WEBで連載していたということでコマ割りが通常の紙のコミックとはかなり違う。いわゆる縦読みみたいな態。

WEBデザインの部署にいる20台前半女子の小泉咲が、イケメンの年下で社会人2年目の佐倉とつきあったかと思えば、ほったらかされてさびしくなったところに同期の天性の人たらしの徳永がかっさらっていったりと、わりとまぁソープオペラ的な(たとえが古いか)感じ。

笑える箇所も様々あり、また会話が軽妙洒脱だし、会社的に若い人が多くて現代の人気企業っぽくてちょっとうらやましいなと思ったり。
絵がタブレットで書きました!みたいなときがままある。登場人物がみなおしゃれでステキ。でもバックエンドのコーディングしている人たちはみなあか抜けない。いずこも同じか。

涙雨とセレナーデ (2)

  • 作者:河内遙
  • 評価:★★★★☆

陽菜が夢かと思っていた子どものころの記憶が、孝章も共有するものであるということが読者にわかる巻。
これはせつなくなる予感だ。まだ二人は知人の域を出ていないがね。
現代から持ってきたものをひったくられそうになったり、さらわれたりといろいろ危険な目にあうが、きょうびの女子高生は強いのだ。

おいしいベランダ。(1)

  • 作者:おかざきおか
  • 原作:竹岡葉月
  • 評価:★★★★☆

コミックになると、亜潟氏がオフではジャージ&黒縁メガネでまったくイケてないというのが思ったより薄まっている感じがしたが、腐ってもイケメンであるのは間違いない。
個人的には、亜潟氏のイメージはサッカー選手の長谷部誠なんだよな~

それはさておき、佐倉井くんだの湊ちゃんだのがちゃんと顔がわかるのはいいよね。小説版の表紙は中心カップルだけが描かれるので、コミックになるとこういうところがうれしいね。
佐倉井くんはもう少し線の細い子と予想していたけど現代的な男子大学生だったね。

おまけのまんがには電話の声として北斗が登場。亜潟氏の様子に「あらあらあら~?ラブなの?ラブなの~?」とおばちゃん根性丸出しでつっこみたくなった。

おいしいベランダ。 1 (B's-LOG COMICS)

おいしいベランダ。 1 (B's-LOG COMICS)

まとめて読了(小説編)

  • 分類:小説

花のようする

  • 作者:藤谷治
  • 評価:★★☆☆☆

文庫が出た時に気になって、改題前の本が図書館にあったので借りて読んだ。
旬を過ぎたがそれ故に出演オファーがある女優とかつて巨億の富を稼ぎながら現在は無一文の元デイトレーダーカップルが、世田谷にある古い家を買うことで人生が少しずつ変わっていくという話。
この二人が好きあっているというのは頭ではわかるんだけど、なんかしっくりこないというか、いつ男のほうがDVに走ったり自殺してしまったりしないかすごーく気になった。
大きなできごとも起きない日常を描いた小説。退屈といえば退屈。

花のようする

花のようする

([ふ]7-2)きなりの二人 (ポプラ文庫)

([ふ]7-2)きなりの二人 (ポプラ文庫)

雪の鉄樹

  • 作者:遠田潤子
  • 評価:★★★★☆

かわってこちらはとんでもない事件が次々と起こって、これは誰も幸せにならないのでは、とハラハラしたが収まるべきところにおさまって安心した。
30代の若白髪が目立つ庭師の曽我雅雪は身体の大部分にやけどをおって生死の境をさまよった過去がある。また、近所の家で中学生の子の面倒を見ているが、その祖母からは疎まれている。
なぜそんなことになったのか、というのが徐々に明らかになっていく。
最後はとてもよい終わり方でカタルシスを得られるのだが、すべての元凶が雅雪の祖父(サイコパスっぽい)にあり、また起きる事件が凄惨なのが★マイナス1たるゆえん。

雪の鉄樹 (光文社文庫)

雪の鉄樹 (光文社文庫)

福家警部補の挨拶

古畑任三郎
コロンボ

何も悩まず、考えずに読める本。

福家警部補の挨拶 (創元推理文庫)

福家警部補の挨拶 (創元推理文庫)

ぼくの守る星

  • 作者:神田茜
  • 評価:★★★★★

あ、文庫になっている!
神田茜の本は、『女子芸人』『フェロモン』(文庫では改題して『([か]9-1)好きなひと (ポプラ文庫 日本文学)』)を読んでからこれから著作は全部読む!と思ったぐらい好きになったが、この本でさらに好きになった。
主人公であるディスレクシア(読字障害)の中学生・夏見翔くん、その両親、同級生、その親、最後にまた主人公と視点がつぎつぎに変わって語られるそれぞれの抱える思いと悩み。
親が思うほど子どもは気にしてなかったり、その逆に子どもがわかりすぎてしまっていたり、人生は思うほど簡単ではない。
ラストシーンが神々しくて、とてもよい気分にひたれた。

講談師らしく、ふっと笑える表現もところどころ見られたのも楽しかった。

ぼくの守る星 (集英社文庫)

ぼくの守る星 (集英社文庫)

ディス・イズ・ザ・デイ

2部のサッカークラブを22チーム作り上げ、小説の舞台となるある年の順位表、はてはエンブレムやチームカラーまで作ってしまった著者に敬服。
エンブレムでは鯖江弘前三鷹が好きかな。
それぞれのクラブをアウェイ戦も現地まで観戦に行くようなガチサポから、なんとなく気になっているライトサポ(でも誰しもしまいにはホームゲームはスタジアムに見に行くぐらいになる)まで、それぞれにそれぞれの事情と楽しみ方ができていて、また老いも若きも男も女もそれぞれのスタイルで楽しんでいて、サッカーってすごいなと思った。

面白かったのは、登場人物の大半がひとりで行ってひとりで観戦するという、本当のサポーターと呼べるような人たちであったところ。ぼっち観戦は思っているよりも楽しいし、意外とそういうサポは多い。

連作短編で、特におもしろかったのは「篠村兄弟の恩寵」と「権現様の弟、旅に出る」の2編。

「篠村兄弟の恩寵」は身寄りを亡くした兄弟が、窓井という選手と出会い、応援したり交流したりする中で家族として兄弟としての絆を取り戻すのだが、その選手の移籍によって兄弟間がぎくしゃくしだすという話。ラストで少し泣いた。窓井選手がいい選手なんだ、これが。

「権現様の弟、旅に出る」は、遠野FCの姫路での遠征試合で、神楽を舞うことになった若者たちが、遠野FCのサポになっていく話(かなりざっくりしたあらすじです)。権現様とは


八幡神楽権現舞

獅子舞みたいな頭だそうで、この短編では主人公の男性が通販サイトで権現様の色違いの「弟」をみつけて購入する。勝手に弟なんて言ってしまって申し訳ないと頭を下げる若者たちが微笑ましい。それから神楽を舞う団体の彼らは遠野FCの試合をスタジアムで観戦するようになる。主人公の男性は弟の頭をつけたままだ。ときどきかちんと歯を合わせるという描写が面白かった。ほのかに恋も生まれそうだったし、何しろ東北生まれの若者たちがとても美しくまぶしかった。

エピローグは2部1部の入替のプレーオフ戦で、うまくできた小説だなー、さすがだなーと思った。
あと表紙の絵と挿画は内巻敦子さん。表紙には小説の主だった登場人物が描かれていてとてもかわいい。
本書は本の雑誌の2018年上半期ベスト10の6位に入っている。

ディス・イズ・ザ・デイ

ディス・イズ・ザ・デイ

完走した2018年夏アニメ

あそびあそばせ

声優が本気を出した作品で、わたしはきっと華子役を演じた役者さんの木野日菜さんは一つ扉を開けたんじゃないかなと思ったんだが、別の意見をもった人もいたようだ。でもずっとぎゃーとか言っていてすごいな~と思った。コミック読んでても華子はこの役者さんの声で再生されるぐらいだしね。
少なくともこのアニメでわたしはコミック全巻そろえたんで、世界の片隅に何かがとどいたんだろうと思ってほしいです。

asobiasobase.com

ぐらんぶる

このブログでは一切感想記事をかかなかったが、すぐ裸になりたがる先輩たちに触発されて裸になることに躊躇がなくなっていく男子大学生たちと、それに慣れてしまう女子大学生たち、ということで何も考えなくて済む枠として楽しみました。伊織くんと千紗ちゃんの仲は原作では進展しているんだろうか、と気になる。

www.grandblue-anime.com

深夜!天才バカボン

徹頭徹尾メタであった。
本官さんも最後はかっこよくなる場面があってよかったね。
全然関係ない役者さんやミュージシャンが本人役で出演したのが面白かった。
ただこういう内輪受けっぽいのは嫌がる人が一定数いそうだ。

shinya-bakabon.com

ゲスト出演者はWikipediaがすごくくわしい。

深夜!天才バカボン - Wikipedia

働くお兄さん!の2!

「名前を呼んではいけないその動物」がどのように登場するのかばかりを毎回気にしていた。
ロシ原くんが好みのネコだった。

www.hataoni.jp

今期は実写回があったりしてなかなかチャレンジングであった。

はたらく細胞

Pinterestで二次ものを検索してはきゅんきゅんする毎日です。
花澤香菜さんの声は本当に癒しですね。
T細胞さんにはパーフォリン・キャノン・パンチを出してほしかった(アニメではそのエピソードはなし)。

hataraku-saibou.com

Back Street Girls-ゴクドルズー

最終回でオープニング楽曲が大石昌良だというのに気付いた。
これも女性の声優さんがものすごく本気出していたアニメだと思う。また、ものすごくげふぃんかつチャレンジングな内容だったと思う。
女性アイドル(性転換しているが見た目はめっちゃおんなのこ)がお尻から血しぶきを出した場面は今でも脳裏に焼き付いている。

backstreetgirls-anime.toeiad.co.jp

Phantom In The Twilight

乙女ゲーのアニメ化かと思っていたらまさかのオリジナルアニメだった。それぐらい展開や要所要所の場面が乙女ゲーっぽかった。
二次元のイケメンをめでる枠として楽しんだ。
BD/DVDの発売中止がニュースになっていましたね。

www.phantowa.com

異世界居酒屋~古都アイテーリアの居酒屋のぶ

Huluで見てました。
大将、いつもいい声でお料理の解説をどうもありがとうございました。
この秋はBS11で放映です。

r.gnavi.co.jp

その他

BANANA FISH」は2クールあるので、まだまだ見ます。
銀魂」は実はまだHuluで2年目を見ていて、全然終わらねー!!
それとコミックも全巻そろえてるけどまだ32巻とか読んでるし。
そんなわけで銀ノ魂篇は録画してあります。

あまからカルテット

  • 分類:小説
  • 作者:柚木麻子
  • 題名:あまからカルテット
  • 評価:★★★☆☆

中学時代から仲良し30代女性のお話。
ちょっとしたミステリで、肩の凝らない小説だった。

専業主婦、ピアノ講師、編集者、美容部員。三者三様の人生が酸いも甘いも描かれるかと思いきや、わりとイージーモードなのだった。

あまからカルテット (文春文庫)

あまからカルテット (文春文庫)

まとめて読了(コミック編)

  • 分類:コミック

ラヴァーズ・キス

80年代~90年代の少しスレた高校生の日常だなぁ~
海街diary』とのリンク具合がうれしいけど、顔がかなり違っていたりする登場人物もいるのがちょっと残念ではある。
1990年代発表だからしょうがないけどね。
吉田秋生の先進性が光る。

銀魂 (31)

キャラクター人気投票の順位をめぐって登場人物+作者がバトルをするというのがメインのこの巻。
いやーメタい。

銀魂-ぎんたま- 31 (ジャンプコミックス)

銀魂-ぎんたま- 31 (ジャンプコミックス)

涙雨とセレナーデ

  • 作者:河内遙
  • 評価:★★★★☆

kindle版1巻が無料だったので読んでみた。
で、全巻買いました!
明治時代にタイムスリップした女子高校生の話。
これは切ない予感がするわ。

トレース 科捜研法医研究員の追想 (5)

  • 作者:古賀慶
  • 評価:★★★☆☆

ひたすら食い足りねえ~~~~!
読み始めたらあっという間に読み終わって、「え?これだけ?」って思った。

寄宿学校のジュリエット (1)(2)

アニメ化のためkindle版1巻2巻が無料だったので読んでみた。
こういうドタバタというかラブコメは、つっこみ役のいる(天の声でもいいけど)ようなコミックのほうが好きだな~
アニメは杉田智和が丸流役なんで見ますよ、見ますとも。
キャストが豪華だよね~

拝み屋横町顛末記 (1)(2)

kindle版なら全巻買ってもかなりお安かった。
幽霊とかもののけを退治したり除霊したりする話。大家さんがちょっと佐々木蔵之介っぽい骨格の顔をしている。
こういう系統のストーリーでは『百鬼夜行抄』みたいなちょっとうそ寒いような雰囲気になりそうだが、こちらは元拝み屋の爺さんたちの性格もあって、なんかカラッと陽気。
でも、現拝み屋さんたちの影が薄い。

恋愛の神様

フツメンの恋を描く話。
展開が早すぎてなんかもったいないな~と思ってしまった。
ちょっとうまくいきすぎなんだよね。

恋愛の神様

恋愛の神様

はたらく細胞 BLACK (2)

  • 作者:初嘉屋一生
  • 評価:★★★★☆

帯や目次をみるとわかってしまうが、うそーまじで○○○○○○ー!と思った。
節制するようになって、状態は好転するみたいだけど、3巻に続くんだよね。
身につまされるわ。

ほんとねこ

えー、ほぼねこです。
本のことは本当に少し。もっとお仕事のことも知りたい。
ねこはほんとーーーーにかわいいです。
ハルちゃん、ラブ。

ほんとねこ

ほんとねこ

ヲタ恋実写版映画がものすごく楽しみになってきた件

映画「ヲタ恋」は高畑充希&山崎賢人のW主演、福田雄一監督で「歌ったり踊ったり」(コメントあり) - コミックナタリー

桃瀬成海に高畑充希、二藤宏嵩に山崎賢人、監督が福田雄一って、期待しないほうが難しい。

あと、ななな、尚ちゃんは誰が…
そそそそそれと、かかかかか樺倉パイセンは?!

ほんとのこというと、ビジュアルは誰でも、声は杉田智和さんにあててほしい。100%ないだろうけど。

追記。
中村倫也が尚ちゃんなら納得する!
『半分、青い』の正人くん役が割と天使っぽかったし。
ただ山崎賢人と兄弟には見えないか。

今日買ったコミック

ラヴァーズ・キス (1) (別コミフラワーコミックス)

ラヴァーズ・キス (1) (別コミフラワーコミックス)

『すずちゃんの鎌倉さんぽ』で『海街diary』のアナザーストーリーで本書があるとあって、購入。1995年発表作品なので服装や髪型に懐かしさを感じたわー
藤井くんも海街diaryに出てきたほうが好みかな。

すずちゃんの鎌倉さんぽ―海街diary (フラワーコミックススペシャル)

すずちゃんの鎌倉さんぽ―海街diary (フラワーコミックススペシャル)