物語消費しすぎ地獄へようこそ

何かしら作られたもの、作られてしまうもの=物語を消費せずに一日を終われない。

希望のレクイエム ~人類の叡智 バチカンの美術画像とともに~@bunkamuraオーチャードホール


いつぞやのコンサートでもらったチラシでこの公演を知り、発売日にチケットをとった。

今回は2階の桟敷席での鑑賞、しかも前には誰もいない。意外とステージが近くてとても見やすかった。
字幕が袖に置かれた縦型の字幕モニターに映し出されるようになっていて、さらに舞台の背後にバチカンの大聖堂や美術作品の映像、演奏者のクローズアップが映し出された。

イルミナートフィルハーモニーオーケストラは2012年に今日の指揮者の西本智実さんによって結成された比較的歴史の浅いオーケストラで、今日はバレエ団以外の出演となっている。合唱団も管弦楽も女性が多い。

1曲目はグレゴリオ聖歌で、合唱団がユニゾンで歌う。静謐でとても美しかった。

2曲目は初めて生で聞くレクイエム。
ソリストの第一声はテノールの宮里直樹さん。その一声ですっかり好きになってしまった。
そして最終章の前までで一番大変なのはアルトで、ほぼずっと歌っているといっていいくらいの出番の多さである。

バラエティなどでよく使われる「怒りの日」は何度か出てくるのだが、最初の「怒りの日」は2階の左右の桟敷に2人ずついるトランペットがときに客席のほうに対して大きな音色を響かせ、ステージ上の3人のトランペットとともに最後の審判を知らせる。

圧倒的な曲の完成度と演奏の迫力でぼーっとなってしまった。ぼーっとしたままいい気分で帰路についた。

ドゥダメル指揮ロサンゼルス・フィルハーモニック


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↓こんなのが出てる。見たい。