物語消費しすぎ地獄へようこそ

何かしら作られたもの、作られてしまうもの=物語を消費せずに一日を終われない。

ホールアドバイザー小川典子企画 女の愛と生涯@ミューザ川崎シンフォニーホール


オミクロン株の流行がなければこの日の夜はヒラリー・ハーンのヴァイオリンリサイタルがある予定で、ベートーヴェンのクロイツェルが聞けるはずだった。
そのリサイタルが中止になってすごく悲しくなったけれど、2月12日の東響のコンサートでこのリサイタルのチラシをもらって帰りしなチケットを買った。

コンサートの開始前にプレトークがあり、音楽評論家の奥田佳道によるお話が聞けた。
シューマンの歌曲集「女の愛と生涯」は19世紀の価値観満載の詩で、現代に照らし合わすと受け入れにくい内容でもあるけれど、今日のこの時間は19世紀のライプツィヒのゲヴァントハウスにいると思って楽しんでほしいと話した。

リサイタルは江原陽子さんが歌詞の日本語訳*1を朗読したあとで、歌曲を演奏するというスタイルだったので歌詞の内容が理解できてよかった。朗読もすばらしかった。

何よりも市原愛さんの声が好きなタイプの声でまたどこかでコンサートやオペラに出演するときには聞きに行きたいと思った。ドレスも美しい容姿によく似合っていて眼福でした。

小川典子さんは2年前に手首の骨を2本折るという大けがをしてからのミューザ初演だった。シューベルトの楽興の時 第6番がすごく心に響いた。


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「女の愛と生涯」はルチア・ポップの録音で聞いたことがある。


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音楽の感想を書くのは難しいっすね。

*1:小川典子さんと市原愛さんが翻訳