物語消費しすぎ地獄へようこそ

何かしら作られたもの、作られてしまうもの=物語を消費せずに一日を終われない。

完走&完走予定 2021年冬ドラマ・アニメ

これから最終回を迎えるものもあるのだけれど、今期のまとめ。

ドラマ

監察医 朝顔

フジテレビ系月曜日夜9時放映

今週最終回。
おじいさんの病気だとか、お父さんの不調、お母さんの探索結果、新しい家族のこと、そして連続殺人事件など、いろいろあったなかでうれしかったのは茶子先生の再登場だったな。

www.fujitv.co.jp

アノニマス~警視庁“指殺人”対策室~

テレビ東京系月曜日夜10放映(終了)

香取慎吾主演の刑事もの。
SNSをきっかけとした刑事事件を警視庁指殺人対策室の面々が解決する話。
K察という闇サイトに警察の情報をリークしていると思われる情報を流す謎の人物アノニマスが誰なのか。
SNS、やるもんじゃないなと思った。

時代遅れの刑事役を香取慎吾が演じた。同期の出世頭を山本耕史が演じたが影が薄かった。

www.tv-tokyo.co.jp

にじいろカルテ

テレビ朝日系木曜日夜9時放映(終了)

岡田惠和脚本。主演は高畑充希
難病を患った内科医が田舎の診療所に赴任し、そこで成長していく話。
岡田作品らしく、設定・人物・出来事がすべてファンタジーで、ちょっと怖くもあった。
村人が病気の内科医が臥せっているその窓の下で励ますために歌をうたうとか、ほっこりエピソードを描いているようでいてホラー味しか感じなかった。

それでも、北村匠海が自分の来し方に思いをはせ、「普通でなんにもない人間」と卑下したあとの村人DJラジオで、自作のデスメタルを流すシーンは声に出して笑ったわ。

www.tv-asahi.co.jp

知ってるワイフ

フジテレビ系木曜日夜10時放映(終了)

主演は大倉忠義広瀬アリス
タイムリープもの。韓国ドラマのリメイク。
銀行員の主人公は家庭がうまくいっていない。暴言を吐く妻に嫌気がさしていて、結婚したことを後悔していて逃げたいと思ってさえいる。ある日不思議な男から過去に戻れる料金所のことを教えてもらい、妻と出会わないようにきっかけとなった日に戻る。
過去に2度戻る主人公の逃げ癖が最低だと思った。

広瀬アリスがとにかくきれいでかわいかった。

www.fujitv.co.jp

ドリームチーム

NHK総合金曜日夜10放映(終了)

主演は山口紗弥加
仕事や家庭に問題を抱えた女性たちが恩師のお別れ会で出会い、高校のバスケ部の寮で共同生活を送るようになる。
料理上手の元主婦の主人公がキッチンカーを始めた中盤でこれが成功するんだろうなと思ったら、わりとすぐに頓挫してこの先どうなるんだろうと思ったところからが本番だった。終わり方が清々しかった。

www.nhk.jp

俺の家の話

TBS系金曜日夜10時放映

宮藤官九郎脚本。
能の宗家の人間国宝が倒れ、出奔していたプロレスラーの長男が実家にもどって宗家の父の介護をすることになる。
伝統芸能の能と介護がテーマの話。

外に子どもをつくって、しかもそれを長いこと自分の養子として扱っていたという、能の宗家でなければただの人間のクズとしか思えない自分の親を介護する子どもたちが本当に偉い。私なら最後までしらんぷりする。
登場時には実在の犯罪者を彷彿とさせる介護ヘルパーの女性の描き方や、別れた妻とその子(発達障害をもつが能の才能があるとされる)と新しいパートナーの関係とか、能の実力は実際どうなの?と思われる長男や、さんたまプロレスの長州力など、大ネタ小ネタ満載で、このドラマはハマる方のクドカンドラマだった。

車いす生活となった認知症を発症した老親の世話とか、療育をうけている発達障害の子など、文字にしてしまうと深刻に感じられる設定もわりとさらりと軽く描くのは好感しかない。
主演の長瀬智也のスーパー世阿弥マシンと袴姿、どちらもかっこいい。

www.tbs.co.jp

バイプレイヤーズ名脇役の森の100日間~

テレビ東京金曜日夜0時放映

撮影所バイプレウッドでの100日間を描く。
バイプレイヤーのみならず、主役を張る役者が脇役として出演する。
正直筋はあまり追っていない。
大杉漣さんがいないのが悲しい。

www.tv-tokyo.co.jp

ナイルパーチの女子会

BSテレ東土曜日夜9時放映(終了)

商社勤めのエリート社員の女性(水川あさみ)が、ずぼらな主婦(山田真歩)のブログを知り、住まいが近所ということもあってリアルでも会うことになる。
しかしエリート会社員の方は人との距離感の取り方を知らない人で、ずぼら主婦がどんどん追い詰められ、いびつな関係となっていく。
途中まではストーカーのようにずぼら主婦に絡んでいくエリート会社員役の水川あさみが怖くてしかたなかったが、同じ商社で働く派遣社員がヤンキー体質で水川あさみを恐喝、さらにずぼら主婦も素敵主婦に大量のメールを送りつけるなど、歯止めのきかない人物だらけになって、これは最後は殺人事件にでも発展するのではと思ったが、わりと現実的な線で物語は終わりとなった。原作がすごいんだと思う。SNSやリモート会議を絡めた演出が秀逸だった。

www.bs-tvtokyo.co.jp

ナイルパーチの女子会 (文春文庫)

ナイルパーチの女子会 (文春文庫)

その女、ジルバ

フジテレビ系土曜日夜11:40放映(終了)

40歳を迎えた独身女性。アパレル企業で働き、長く販売に携わってきたが、倉庫勤務に異動させられてしまう。毎日が単調ででも体にはきつい。
ある日「ホステス(40歳以上)募集」の貼り紙を見つけ、そのバーでアルバイトを始める。
そこから日常は大きく変わっていく、まず見た目が変わると気持ちが変わることに気づく主人公。そして同年代の同僚とも仲良くなっていく。お店のほかのホステスも親切だ。

主演の池脇千鶴が等身大の、いけてない40歳の女性を演じていたのが衝撃だった。くじらママを演じた草笛光子が80代と思えないきれいさが驚愕でしかないのがまたその対比として十分すぎた。

それにしても江口のりこさん、連続でドラマに出ていてすごい。しかもどれも重要な役である。

戦後の復興期と東北大震災からの復興を絡めるなど、これも原作がいいのかな。

www.tokai-tv.com

カンパニー~逆転のスワン~

NHK BSプレミアム日曜日午後10時放映(終了)

総務一筋の中年会社員の男性が異動させられた部署で、会社が長いこと後援してきたバレエ団の後援をやめることになったが、社長の娘がプリンシパルを務めているのでその公演を成功させろという命を受ける。同じ部署に異動させられた陸上部のトレーナーだった女性と一緒にバレエ団の公演成功に向かってがんばるストーリー。

主演は井ノ原快彦。
バレエ団の団員や公演の客演ダンサーが現役のバレエダンサーで、ダンスシーンも見ごたえがあった。宮尾俊太郎の肌が白くてとてもきれいだったわー。
イノッチはじめバレエ団の面々が毎週毎週起きる困難なことに立ち向かい、一つずつ解決していく。毎回エールを送って見ていた。今期一番おもしろかった。

原作は『四十九日のレシピ (ポプラ文庫)』の伊吹有喜。ドラマは原作と違う設定もあったそうなので、読んでみたい。

www.nhk.jp

カンパニー(新潮文庫)

カンパニー(新潮文庫)

...以上ですが、「www.nhk.jp」が録画してあってまだ見ていません。

あと、最終回だけ見て、それも途中で見るのをやめた「火曜ドラマ『オー!マイ・ボス!恋は別冊で』|TBSテレビ」というのもあったか。結局ヒロインが玉森とくっつくのがわかって、チャンネルを変えたんだけど、間宮祥太朗が不憫すぎてならない。既定路線を裏切る展開がやっぱりほしいよね。

アニメ

苦手な異世界転生もの、美少女ものを排除していくと驚くほど食指が動くアニメがなかった。

スケートリーディング☆スターズ

架空の競技「スケートリーディング」に青春をささげる男子高校生の話。
氷上でチアリーディングのような演技をするという競技。
登場人物が大勢すぎて、「ユーリ!!~」みたいに熱中できなかった。

skateleadingstars.com

BEASTARS(第2期)

1期では途中からあまり話題出てこなかった「アルパカのテム食殺事件」が話の中心。
レゴシの嗅覚で犯人はすぐに見つかるが、彼に勝つには力不足だということでパンダのもとで修業を積むレゴシくん。
次回最終回。草食獣のルイ先輩が無理してステーキを食べるシーンとか、今期もグロテスクな場面がけっこうある。

...今期は2本だけだったか。
ただ、録画して見ていないのが「TVアニメ「はたらく細胞!!」」。コミックも完結してしまったので、ちょっと寂しくてまだ見ていない。
コミックはスピンオフがたくさん出ている。

ちゃんと細胞のはたらきをベースにしているのは勉強になっていいけど、別に擬人化した細胞をモチーフにしなくてもよくない?というのもあって、やっぱり本家が一番だわ。