物語消費しすぎ地獄へようこそ

何かしら作られたもの、作られてしまうもの=物語を消費せずに一日を終われない。

サーベル警視庁

  • 分類:小説
  • 作者:今野敏
  • 題名:サーベル警視庁
  • 評価:★★★★☆

本屋で文庫になっていたのを見て気になったけど、図書館にあったので借りてみた。文庫版では表紙が最近のライト文芸みたいなのになっていて、そのためか非常に売れているらしい。たしかに文庫の表紙の岡崎巡査はイケメンだ。

明治時代の東京を舞台にした警察小説。

ストーリーは今野敏の他の警察小説(といっても読んだシリーズは安積班シリーズと樋口顕のシリーズだけだけど)という感じでとりたててトリックに凝っているというものではないが、登場人物が魅力的だ。

  • 警視庁捜査一部の部長鳥居警視の伝法な口調がまるで岡っ引きのようでなんか憎めない
  • 貴族の出の西小路探偵マジイケメン
  • なんと元新選組の剣の達人も登場
  • 刑事巡査の荒木は夏目漱石のあの親讓りの無鐵砲な青年のモデルになったって?

なんだかシリーズ化してもおかしくない面々で、楽しかった。

サーベル警視庁 (ハルキ文庫 こ 3-43)

サーベル警視庁 (ハルキ文庫 こ 3-43)